【重要】病害虫の種類と対策
病害虫への対策
★花腐細菌病
症状は、11月~12月の収穫初期に、花蕾の小花が枯れたり、軟化腐敗したりします。
細菌を原因とする病害で、気温が高めに推移し窒素が多すぎると、病原菌が増殖します。特効薬は無いので、過繁茂にならないように第1回目の追肥は草勢を見ながら施肥時期を判断しましょう。施肥量は窒素で3㎏/10a以内とします。
★根こぶ病
根にこぶができ、水の吸水が阻害され、晴天時は地上部にしおれの症状が現れます。そして、生育不良となり減収してしまいます。地温18~25℃のとき発生が多くなります。対策は次の通りです。
①土壌改良
酸性土壌での発生が多いので、酸性土壌では苦土石灰を施用しpH7.2以上にします。(施用量は目安として100㎏/10aですが、もともとのpHにより異なります)
②排水対策
暗渠(あんきょ)を掘ったり、高畝(20~30㎝)にしたりして、水はけを良くします。
③農薬による予防
農薬による予防はネビジン粉剤、フロンサイド粉剤があり、施用後は土壌混和します。全面に土壌混和をする場合、ネビジン粉剤は、は種または定植前に20~30㎏/10a、フロンサイド粉剤は、は種または定植前に30~40㎏/10aを施用します。安定した効果を得るために、しっかりと混和しましょう。
なお、発病した株がある場合は、根こぶ病の胞子を分散させないため、すき込まずに根ごと引き抜いてほ場の外へ持ち出し、その株を処分してください。
また、過去に根こぶ病が発生したほ場は、なるべくナバナの栽培を避け、そのほ場の土を他のほ場へ移さないように注意しましょう。
★コナガ、ヨトウムシ、白斑病、白さび病
生育初期の温度が高いときは発生が懸念されます。適期の防除を行いましょう。
【コナガ】
成虫は体長約6㎜程度の蛾で、褐色です。幼虫は体長約10㎜程度で緑色の体をしています。幼虫が表皮を残して食害するので、葉が透けて見えます。発生時期は10~11月頃です。
発生時は「アディオン乳剤」を2,000倍に希釈し、100~300ℓ/10a散布します。(ただし、収穫14日前まで)
【ヨトウムシ】
発生時期は4月~6月頃、9月~10月頃の2回です。夜間に活動し、葉を食害します。孵化直後は葉の裏に群生し、表皮を残して食害するので葉が透けて見えます。成長すると分散し、昼間は茂みや土の中に隠れ、冬期は土の中でさなぎになって越冬します。
発生時は「アファーム乳剤」を1,000~2,000倍に希釈し、100~300ℓ/10a散布します。(ただし、収穫7日前まで)
【白斑病、白さび病】
白斑病は葉に白い病斑が生じます。白さび病は葉、茎、花に白い病斑が生じ、葉や花は奇形になります。
対策は、出蕾前に「ダコニール1000」を1,000倍に希釈し、100~300ℓ/10a散布します。(ただし、収穫21日前まで)
★キスジノミハムシ、ネキリムシ、アブラムシ
2.は種・は種後の管理をご参照ください。