JAとは、日本の農業協同組合の愛称で「Japan Agricultural Co-operatives」の頭文字を取ったものです。JAは相互扶助の精神の下、農家の営農と生活を守り高め、より良い社会を築くことを目的に組織された協同組合です。農業生産に必要な肥料や農薬などの生産資材、食品など生活資材の共同購入や農畜産物の共同販売、貯金の受け入れと農業資金の貸し付けなどの銀行(信用)業務、災害や病気など万一の時に備える保険(共済)業務などを通じ、農家の生活全般を支えています。

 

JAは利用したい農家が出資して組合員になり、組織しています。組合員には正組合員と准組合員があります。正組合員は農業を営む方のみがなることができ、株式会社の株主総会に当たる総代会で議決権が与えられています。農家以外の方でも出資していただければ、准組合員として組合に加入でき、JAの各事業を利用することができます。

協同組合の標語は、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」。経済的弱者が互いに助け合い、協力しあって自らの生産と生活を守り向上させるための組織です。利潤の追求を目的にはしていません。協同組合は組織者と利用者と運営者が同じです。運営方法も人間平等主義に基づく民主的運営の考え方から総代会での議決権は1人1票です。

株式会社との違い 

株式会社は利潤の追求を最大の目的にしています。株式会社の組織者の株主は株式の値上がりや配当を期待して株主になり、株主と利用者は必ずしも一致しません。また、株主総会での議決権も所有する株式に応じて異なります。