「良質米生産」に向けた今後の管理について

7月中旬以降の水管理

止葉が出ると稲の性質上新しい根は出ませんが、根に収穫まで働いてもらうためには常に土が湿った状態の「間断かんがい」にする事が大切です。
一度でも乾きすぎると根は枯れてしまい回復しませんが、何日も水が溜まり放しといった状態もよくありません。

「間断かんがい」を続けると「うわ根」の発達、下葉の枯れ防止により籾の実りが良くなるという調査結果があります。
また、粒を十分太らせるためにも水分が必要なので、刈取りの事情もありますが、できるだけ収穫間際まで「間断かんがい」を続けて粒を太らせて下さい。

さらに、登熟初期の異常高温は乳白米等の原因となりますので、「良質米生産」のためには今後の水管理は重要な作業といえます。


(2)カメムシの防除

カメムシは出穂期に飛来し、穂への吸汁加害による「シイナ粒」と、穂内でふ化した幼虫の吸汁痕による「斑点米」を発生させます。

防除適期は成虫飛来期となる穂揃期と、幼虫がふ化する穂揃期の7~10日後の2回となります。

水田畦畔の除草はカメムシ防除にもなりますが、出穂近くに除草するとエサが無くなることにより水田内に侵入するので、出穂前14日頃までに除草を行うことが大切です。

主な防除薬剤

薬剤名 スタークル粒剤 トレボン粉剤(速効性)
使用適期 収穫7日前まで 収穫7日前まで
散布量 3kg/10a 3~4kg/10a
使用回数 3回以内 3回以内

 (3)いもち病の防除

本年は例年より「葉いもち」の発生が多くみられるので、今後の天候次第では(20~25℃の気温で、弱い雨等で葉が濡れている状態が数日続くような天候)多発生が心配されます。

特に止葉など上位葉に病斑が発生した場合は「穂いもち」の感染源となるので防除が必要です。

散布にあたっては、各薬剤の効果や天候に留意して下さい。

主な防除薬剤

薬剤名 フジワン粒剤(予防効果主体) ラテラ粉剤DL(治療効果) ノンブラストレバリダ粉剤DL(予防・治療効果)
使用時期 収穫30日前まで 収穫14日前まで 収穫21日前まで
散布量 3~5kg/10a 3~4kg/10a 3~4kg/10a
使用回数 1回 3回以内
※稲こうじ病にも効果あり
2回以内
※カメムシ・紋枯れ病にも効果あり