良質米生産に向けた、今後の肥培管理について1
「良質米生産」に向けた、今後の肥培管理について
(1)中干し
中干し作業は6月上旬に行う肥培管理の要です。
中干しの効果としては、①酸素補給による根腐れ防止、②過剰分げつの抑制、③倒伏防止等があり、「良質米生産」では大事なポイントになりますので、有効茎数を確保し(コシヒカリの場合、坪50株植えで21本程度、坪60株植えで17本程度)、タイミングに十分注意して水を落として下さい。
梅雨入りすると中干し状態になるまで乾かないため、梅雨入り前に1cm程度のヒビが入るように始めることが重要となります。
(2)中間施肥
中間施肥でミネラル補給を行うと「良質米生産」に効果があります。
下記の肥料を散布しますが、中干しの最中でも水を張る必要はありません。
また、どちらか一種類の肥料でもかまいません
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①苦土過りん酸(りん酸17%、苦土3.5%)
特 徴:根張り、登熟が良くなる。
散 布 量:20~40kg/10a
散布時期:出穂前45~40日、例:コシヒカリ4/20植で6/11~16
②けい酸カリ(カリ20%、けい酸34%、苦土4%)
特徴:硬くて丈夫な稲になり、倒伏、病害に強くなる。
散 布 量:30~40kg/10a
散布時期:出穂前45~35日、例:コシヒカリ4/20植で6/11~21
「稲は人の足音を聞いて育つ」と言われています、こまめに管理して「良質米生産」を目指しましょう。