品質良好 希少な白タケノコも

 

 JAいすみ管内は現在、2024年産のタケノコが収穫期です。千葉県で生産量1位の大多喜町、2位の勝浦市を中心に、多くの生産者が早朝から忙しく作業しています。

 タケノコは「表年」という豊作の年と、「裏年」という不作の年が交互に訪れる林産物です。今年は裏年なので、収穫量は昨年よりも少ないですが、例年通り良質なタケノコがそろっています。粘質土により、身が柔らかくえぐみのないタケノコが育っており、掘りたてであれば刺し身で味わえます。

 大多喜町の生産者は「大多喜町は希少でおいしい白タケノコもとれることで有名な産地。一本ずつ愛情込めて掘り、出荷規格を守って新鮮な状態で消費者の元へ届けたい」と気合十分でした。

 収穫・出荷は4月末頃まで続く見込みです。 

 

早朝に収穫した掘りたてのタケノコ。朝に収穫することで、栄養をたっぷりと含んだえぐみが少ないタケノコを出荷しています。

 

市場出荷時は保冷剤を入れ、掘りたての一番おいしい状態を保っています。このおいしいタケノコを掘るために、生産者は収穫期以外も伐竹や施肥などを行い、良食味に育つように心掛けています。

 

 

生産者組織「JAいすみ筍生産組合」の役員による抜き打ち検査の様子。選果場に集まった出荷箱を空け、正しい方法で箱詰めされているか、タケノコの状態は良好か、厳しくチェックしています。