一宮・岬梨組合の梨の出荷が7月24日から始まりました。令和6年産の梨は、日照に恵まれ順調に育ち、甘味がのって高品質に仕上がっています。

 千葉県は梨の産出額、収穫量、栽培面積のいずれも全国1位を誇ります。一宮町といすみ市岬町の生産者で組織する同組合は、県内の産地の中で一番早く出荷を始めることで有名です。早出し、大玉、高品質を売りに、ブランド「ながいき梨」の知名度向上を目指しています。

 初出荷目前の22日、同組合は一宮町のグリーンウェーブ長生で早生種「幸水」の出荷査定会を行い、生産者ら約90人が果実の大きさ、色回り、糖度を確認しました。糖度は出荷初期としては高い12度超えを記録し、上々のでき。生産者は、夏季の高温が出荷に影響しないように、出荷時は色に注意して果実を選別するように申し合わせました。

 同組合の沼田伸一組合長は「平年に比べて大玉に育っている印象だ。高品質な梨の出荷に力を尽くす」と話していました。

 「幸水」は盆需要が高まる8月中旬まで約3万2,000ケース(1ケース10㎏)を出荷予定です。「幸水」の時期が終わると、入れ替わるように中生種「豊水」が出番を迎え、その次も「あきづき」「新高」と続くので、10月頃まで長期間楽しめます。